コモンプロジェクト : 総合科学部国際共創学科「Family Diversity」(地域共生推進課、東広島市社会福祉協議会)
プロジェクト紹介
総合科学部国際共創学科「Family Diversity」(地域共生推進課、東広島市社会福祉協議会)
国際共創学科の「Family Diversity(家族の多様性)」は、2年生以上の日本人学生及び留学生、交換留学生を対象に、英語で実施されている家族社会学の講義です。
「人口減少などの社会の変化に伴い、地域に住む家族の構成や暮らしぶりも変化する中で、社会としてこれからどう支え合っていくのか、私たち一人ひとりにできることは何か・・などについて考える機会を提供いただけないか」という依頼を受け、東広島市で実施している「生涯学習まちづくり出前講座」の仕組みを活用し、東広島市役所及び東広島市社会福祉協議会の方に講義を行っていただきました。
登壇いただいたのは、地域共生推進課の森近さん、河内さん、社会福祉協議会の岡村さん。核家族や一人暮らしの方の増加、少子高齢化、近所づきあいの希薄化などにより孤立化が進みやすい社会の中で、地域と行政が協力して支援していくための民生委員や見守りサポーターの活動などについて、約30名の学生の皆さんに紹介いただきました。
潜在的に感じている「誰かのためになりたい」という気持ちから始まるボランティア活動、クリエイティブな仕事としての地域共生社会づくり、地域の方や企業及び各種団体の皆様との連携による活動など、様々な事業の紹介は、多様なバックグラウンドを抱える学生の皆さんにとっても貴重な機会となりました。
講義を担当した渡邉講師からは、「大学での講義に合わせ、通常の出前講座よりも作り込んで話をしていただいた。事例を中心とする内容であったことも良かったと思っており、来年も受講対象を広げる方向で実施を考えたい」とコメントをいただきました。
森近さん、河内さん、岡村さんからは、「広島大学と協働できる機会をいただき感謝している」、「留学生を含め、若い学生さんがどのような活動に興味を持ってくれるか引き続き興味をもっていきたい」、「普段は若い方と意見交換をする機会がないので緊張したが、よい経験になった」など、同時通訳つきの講義に多少戸惑いながらも、前向きな感想をいただきました。
「お互いを認め合い、〇〇しあえる社会」は、地域共生社会の実現につながる要素ですが、私たちタウン・アンド・ガウンオフィスにおいても求められる視点です。大学と市の互いへの講師派遣などを通じて共同事業の日常業務化がさらに進むよう、今後も取組を進めていきたいと考えています。