学生インタビュー 第1回 〜 留学生は何しに広大へ ? 〜

学生インタビュー

「広島大学東広島キャンパスでの学び」や「キャンパスのあるまち東広島市での暮らし」について、また「広島大学スマートシティ共創コンソーシアムでの取組」等について、学生たちはどのように考え、どのような印象を持っているのでしょうか。
そこで、TGOの学生スタッフが、広島大学で学ぶ学生に対してインタビューを行いました。

第1回目の今回は “留学生は何しに広大へ?” をテーマに、タイ出身の留学生Pornphan WAJJWALKU (ポーンパン・ワッジャワールク) さんに、広島大学への留学のきっかけやご自身の研究テーマ、電動キックボードに試乗いただいた感想などを伺いました。ぜひお読みください。

今回インタビューに答えてくださった方:

広島大学 大学院人間社会科学研究科
国際平和共生プログラム 1年

Pornphan WAJJWALKU さん

出身:ノンタブリー(タイ)

Q. なぜ広島大学に来られたのですか?

A. 言語に興味があったことがきっかけで高校から日本語を学び、宮城県に留学をしました。

高校卒業後、チェンマイの大学で日本語学科に入学しましたが、言語の勉強だけでは足りないと感じ、中退しました。

その後、日本の大学で学問を勉強しながら日本語を学びたいと考えていたところ、英語で学べ、奨学金制度が充実している総合科学部国際共創学科の存在を知り、2019年の入学に至りました。

Pornphanさんの出身地、タイのノンタブリー

Q. 学部時代にはどのような内容を学ばれたのでしょうか?

A. 3年次に行った大崎下島でのインターンが現在の研究に大きく関わっています。インターンを通して地域に密着した問題(地域課題)に興味を持ち、それがモチベーションとなっています。

また、Iターンで島に移住した方にお会いしたことがきっかけで卒論のテーマが決まりました。
一番の疑問は、「なぜ一見不便な島に移住するのか?」ということでした。

特に職については島では自分で仕事を探さないと、作らないといけない、不安定な状況に置かれます。当初は大学に入り就職することが幸せというイメージがありましたが、島の方々に出会う中で、大企業に入ることが必ずしも幸せというわけではなく、多様な価値観に気付かされました。

Q. 現在の研究について教えてください。

A. 現在は異なる地域や環境に移動して生活様式を変える、ライフスタイル移住(lifestyle Migration)について取り組んでいます。

日本から日本人がタイに移住し、コミュニティに関わり、仕事を見つける、そんな人々にインタビューをすることで、彼らのモチベーションがどう日本社会を反映しているのかを知りたいと考えています。

Q. 5年間西条で生活されているとのことですが、東広島市の気に入っている点やより良くなると感じている点があれば教えてください。

A. 東広島は治安が良く、生活用品や食品が安易に手に入るため、日々安心して生活ができています。
大学外でも留学生コミュニティがあり、タイ人コミュニティでは日常からご飯を一緒に食べたり旅行をするなど、深い交流があります。
毎年開催される東広島国際フェスタにも参加をしました。

交通機関についても、西条中央に住んでいるため通学はとても快適です。ただ、寺家に住む留学生が直接広大に来られる手段がないと話していたことがあります。
自転車に乗れない学生は大学へ来るのがかなり難しいかもしれません。

2022年東広島国際フェスタに参加された時の写真

留学生にとって必要な日常生活のための情報やアルバイトの情報は日本語で多く存在していると思います。
一方で、多くの人にとってその情報にたどり着くのが少々難しいかもしれません。

また、先日気分が悪く病院に行こうとしたのですが、少々日本語が話せる自分でも予約を取るのが困難でした。
電話やオンライン予約は日本語対応がほとんどのようです。

文化面ではハラルショップなどの数が今後増えていけば、食事に制限のある学生にとってより過ごしやすい東広島市になると感じています。

Q. 今後や将来について考えていることはありますか?

A. 勉強だけでなく、楽しみたい。勉強だけではつまらない。

そう考え、年々増加する広島大学の留学生をサポートする活動や地域イベントのボランティアをすると同時に留学大使や動画作成により自身の留学経験を発信しています。
卒業までこれらの活動を継続して活動したいです。

将来的には日本にいる留学生や、海外から日本に来たい留学生をサポートできる職に就くことを目指しています。

Pornphanさんには今回、学内でTGOが所有する電動キックボードに試乗していただきました。
Q. 「かえで通り」でキックボードに乗ってみた感想はいかがでしょうか?

A. 乗り始めは慣れるのに時間がかかると予想していましたが、意外とすぐに乗れるようになりました。

IDEC(大学院国際協力研究科)で学ぶ学生からすると、中央図書館や西条下見方面に移動するのに便利だと感じました。
特に、IDECには池の上学生宿舎に住む留学生が多いため、そういった学生が利用できる環境が整えばいいなと思います。

また、自転車を購入する前の新入生や短期留学の学生にとっても学内移動に活用できる交通手段ではないでしょうか。

インタビュー概要

  • 聞き手・写真: 広島大学 統合生命科学研究科 青栁 仁士
  • インタビュー実施時期: 2024年1月

 

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