東広島市木谷小学校の児童たちが生物生産学部附属練習船「豊潮丸」に乗船しました (2024年度)
Town & Gown Officeは、タウン(街)とガウン(学生や教職員)が一体となったまちづくりを目指しています。東広島キャンパスは、1973年以来の移転事業により、西条盆地の自然環境・社会環境の中に新たにつくられました。キャンパスは、地域の生態系や人々の暮らしと深い結びつきを持っており、まちづくりに大きな影響を与える存在です。このトピックスでは、まちづくりやキャンパスづくりに関わる活動を、広く紹介していきます。
広島大学生物生産学部には教育・研究の拠点となる練習船「豊潮丸」が所属しています。中国・四国地方の国立大学附属の中型練習調査船は本船のみで、学内外の学生や研究者に広くご利用いただいております。さらに本船では海や船への関心を持つきっかけとなるよう、周辺の小中高生や一般の方向けの体験航海にも力を入れています。
2024年7月10日(水)に東広島市立木谷小学校の体験航海を行いました。小学5~6年生の児童22名と教員4名、広島大学5名、東広島市関係者6名の合計37名が乗船しました。乗船後は、避難・防災訓練について説明を受け、有事での対応方法について学びました。船内見学では船の操縦や航海士の仕事について学び、観測体験では採集したプランクトンを顕微鏡で観察しながら海の生態系や地域の特産品カキとプランクトンの関係について理解を深めました。児童らは航海時の様子について質問したり,熱心にプランクトンを観察したりと、積極的に学び、充実した時間を過ごしたようです。
このような体験航海を通じて、海や船に興味関心を持っていただき、将来、海に関係する研究や仕事をしてくれる児童が増えればと思っております。
体験スケジュール
8:45~9:00 | 豊潮丸乗船 |
9:00 | 豊潮丸出航 |
9:25~9:35 | 避難・防災訓練 |
9:35〜10:00 | 船内見学 |
10:00〜10:25 | ネット採集・プランクトン観察 |
10:25〜10:50 | 採泥と観察 (三津湾沖と呉で採集した海底泥を観察) |
10:50〜11:30 | 実習終了、安芸津に向けて移動 移動中:船上から海の見学(地形や島、カキ筏など) |
11:30 | 安芸津に到着、記念撮影、解散 |
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(文・写真:広島大学統合生命科学研究科 小原 静夏)