水素製造とカーボンリサイクル

CN×SC5.0 Challenges

広島大学は「カーボンニュートラル×スマートキャンパス5.0(CN×SC5.0)宣言」を2030年までに実現するため挑戦します。

大きな変動を伴う再生可能エネルギー由来の電力を水素製造に有効利用し、さらに、その水素供給が鍵となるカーボンリサイクル技術を社会実装する

広島大学先進理工系科学研究科機械工学プログラム・理工学融合プログラム(併任) 教授 市川 貴之

研究体制

2021年(令和3年)2月1日に,広島大学内にカーボンリサイクル実装プロジェクト研究センター(HiCRiC : ハイクリック)を立ち上げ、学内でのカーボンリサイクル技術に貢献できる、基礎から応用まで幅広い研究をターゲットとする研究者集団を作りました。これを通して、地域の産業界と密に連携し、カーボンニュートラルの実現と経済発展を両立させる方法を見出します。HiCRiCのメンバーとしては、オープンイノベーション事業本部が事務局機能を担当し、先進理工研の機械工学プログラム、応用化学プログラム、化学工学プログラム、基礎化学プログラム、物理学プログラム、電気システム制御プログラム、社会基盤環境工学プログラム、更に統合生命科学研究科と人間社会科学研究科の教員で構成され、広くカーボンリサイクルに資する融合研究を行う体制を整えました。

特色

2050年カーボンニュートラル(CN)に向けて、基礎・応用・実証・実装までを見通せる技術の確立が重要視されています。我々は、CN実現のために、様々な要素技術から出発して、学内での連携をもとに応用研究に発展させ、産業界との連携によって実装までを結実する体制を整えています。
特に、カーボンリサイクルは、二酸化炭素のネガティブエミッションを担保する重要な技術となりますが、その有用化には水素の利用を避けて通ることは出来ません。
我々は、この水素の製造コスト低減化も視野に入れ、現状の化石燃料をベースとする技術を置き換えるべく、新技術が産業界に実装できるイメージを持ちながら研究開発を進めています。

意気込み

カーボンニュートラルを実現する上で、再生可能エネルギーの大量導入は避けて通ることは出来ません。しかも、2030年までに実現するためには、スピード感を持って取り組む必要があります。
日々の変動や大きな季節に伴う日照の変動を理解し,需要と供給のバランスをとるために、水素の利用を避けて通ることは出来ません。この水素は、エネルギー貯蔵媒体として利用や、二酸化炭素の還元および有用化のために重要な役割が期待されます。国内ではまだ実現されていない低コスト水素を製造しつつ、新たなカーボンニュートラル実現のモデルケース「広島大学モデル」として、広島大学の英知を結集して実現し,世界に発信していきたいと考えています。

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