コモンプロジェクト : 河内駅周辺地の拠点活性化 ~住民とのワークショップ開催~
プロジェクト紹介
河内駅周辺地の拠点活性化
「河内お宝さがしプロジェクト」
近年、鉄道輸送は利用者が減少傾向にあり、河内駅も同様の状態の傾向が見受けられます。
さらに、河内駅周辺では、土地の利活用が進んでいないこともあり、河内町の玄関口として、賑わいが見られなくなってきました。
“駅を中心に人の交流が生まれ、かつての賑わいが戻れば、町に活気が出るはず ”
・・・こうした思いをもとに、自治協議会(自治組織 you愛sunこうち)の市民の皆様や、東広島市が立ち上がり、先進理工系科学研究科の田中貴宏教授のチカラをお借りすることで、土地の再利用計画を作っていくこととなりました。その熱い想いがこのCOMMONプロジェクトの魂源となっております。
土地の再利用計画を立てるために、まずは原点回帰し、河内ならではの歴史観ある風景や、住民にとってのお気に入りの場所をみんなで再認識しつつ、魅力は「お宝」として残し、新しい活用策を検討し、それを「未来」に取り入れていく・・・
こうした「お宝」と「未来」の融合を実現させ、街の活性化を作り上げていくというものが、この「河内お宝さがしプロジェクト」です。
2023年3月14日に「河内お宝さがしプロジェクト まちづくりワークショップ」が開催されました。
このワークショップは、過去に2回開催されたワークショップに続く、第3回として開催されたものです。
冒頭で田中貴宏教授に、これまでの流れを復習いただきました。
第1回の要約
第1回では「エキマエ・エキチカウォーク」というテーマで、住民の皆さまと一緒に河内の街中を散歩し、
- ここがお気に入りの場所 =「お宝」
- ここにこんなのがあればいいな・これがこんなふうになったらいいな =「未来」
と定義し、お宝と未来を探すウォーキングイベントを実施し、写真をとりながら素材を収集しました。
第2回の要約
第2回では「マップづくりとまちづくり」というテーマで、住民の皆さまとまちづくりを進めるためのマップづくりを実施しました。
第1回でとった写真を写真集という形でまとめ、その中から「お宝」や「未来」を示す写真を見つけて、その写真番号をマップの中に記入し、「お宝」や「未来」の魅力をマップに直接記入するというワークショップを実施しました。
第2回のワークショップを住民の皆さまと同様に河内にある中学校や高校に通う、若い学生にも同じ内容で実施してもらいました。
住民の皆さまと同じような意見もあれば、「駅に指名手配のポスターがあると怖いから明るい雰囲気に」や「飲食できる場所や待つ場所にスクリーンやWi-fi環境」という若者ならではの視点が入った「未来」の意見もでました。
第3回では、第2回でまとまりきらなかったマップ作りを、グループで話しあう時間を前回よりも多く作ることで、完成させるように取り組みました。
中学生や高校生を対象に実施したワークショップででた意見も確認しながら、各グループに大学生にも入っていただき、話しあい、まとめたものをグループごとに発表してもらいました。
(田中貴宏教授からの総評)
- 河内の駅の周辺を考えたときに、駅の待合いの雰囲気の重要性や周りのにぎわいの必要性という意見がでて、河内駅を活用していく案が多数でました。
- 実際に河内を歩いてもらって「お宝」を知ってもらうという意見が多数でました。
=ウォーキングを推進 - まちに賑わいを作っていくソフトなアイディアが多数でました。
=イベント企画
こういった場で、地域について話をするという行為そのものが「街づくり」です。今日が最終ゴールでなく、住民の皆さまと引き続き会話をしていくことが重要です。