コモンプロジェクト:Town-Gown協働による(仮称)県央自然史博物館を核とした「知」の基盤整備と地域創生 (文化課)

プロジェクト紹介

Town-Gown協働による(仮称)県央自然史博物館を核とした「知」の基盤整備と地域創生

「イッカクの牙、でっかい!」、「人間の骨(レプリカ)があるよ!」、「ねえ、オオサンショウウオと一緒に写真を撮ろうよ!」

子どもたちの歓声が上がる中、ふと目についたのはキツネ・タヌキ・アライグマのはく製が並んだ展示。説明を読むと、「タヌキとアライグマは全く別の動物ですが、姿は似ています。別々の場所に住んでいる生物がそれぞれ暮らしやすいように進化した結果、似たような姿や器官を持つということがあり、これを収れん進化といいます」

へえ、そうなんだ。知らないことに好奇心が刺激されます。

東広島市役所の豊栄支所は、2005年の合併以前は豊栄町役場として使用されていた建物です。
広島県のちょうど中央付近に位置する豊栄支所のスペースを活用し、Town & Gown Office(タウン・アンド・ガウンオフィス)のコモンプロジェクトとして、広島大学総合博物館の第14回企画展「県央に自然史博物館がやってくる!?」が開催されています(2022年7月23日(土)から9月11日(日)まで)。

会場入口から入ってすぐ目につくのは、「オオサンショウウオがいるらしい」展。
コミカルで愛らしくデザインされたオオサンショウウオたちが、来館者を迎えてくれます。
地域の皆様との長年にわたる調査・研究や保護活動の取組をベースとして、オオサンショウウオの生態や、人間と共存していく上での課題などが4コマ漫画でわかりやすく展示・表現されており、誰もが楽しみながらオオサンショウウオについて学べる空間が形成されています。
また、「生き物のカタチ」、「昆虫の世界」、「生き物寺子屋」など、学生スタッフが企画やアイデアを出し合った展示やイベントが会場を彩っています。

「広島県の県央地域は、特別天然記念物であるオオサンショウウオをはじめとする希少生物や、人と自然がつくりだした美しい里山景観の残る地域です。この豊かな自然環境に囲まれた地域に、自然を知り、学び、体験することができる博物館を作ることで、県央地域へ足を運ぶきっかけを作り、地域を活性化していくのがプロジェクトの目的です」

そう語っていただいたのは、広島大学総合博物館館長の中坪孝之教授。

訪れる方は何に興味を持つでしょうか。どうしてその生き物が展示されているのでしょうか。未来の「博物学」へとつながる疑問にも、スタッフの方が答えてくれます(手の空いているときに限ります)。
期間中、週ごとに開催されるイベントは、子どもたちの夏休みの自由研究にもピッタリです。

ぜひ、この機会に企画展をのぞいてみませんか? そして、博物学の面白さや、オオサンショウウオが実際に暮らしている自然豊かな豊栄町の魅力を感じてみませんか?
シカの毛皮とイノシシの毛皮の違いをさわって確かめることもできますよ!

会場で、皆様をお待ちしています。

 

チラシ(クリックで拡大 )

 

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